2007Jリーグ第16節 対千葉(ホーム)
イングランドデーとして行われた当日、スタジアムには多くのイギリス籍の方たちの姿が。ただフィッシュ&チップスを食べる事はできず。この手のイベントは、食べ物だけが楽しみではあるんですけどね。残念。味に期待していたわけではないのですが、雰囲気って奴ぐらいは味わいたかったかと。
東京は前線にワンチョペとルーカス。ワンチョペを前に、その下にルーカスだった模様。右には信男、左に今季初先発のリチェーリ。ボランチはナビスコに続き梶山と伊野波。CBは今野と藤山。右SBに徳永、左SBはノリオ。GKは土肥。控えには平山、金沢らの姿が。
試合は前半にルーカスのゴラッソなミドルシュートで先制した東京が後半、千葉のミスに突け込むリチェーリの強烈プレスで2得点、さらにオウンゴールのオマケ付きで4対1で大勝!
4得点という結果だけ見ると攻撃爆発、と言いたいところですが、むしろ「守備爆発!」といった感じ。思い出したのが
2005年の横浜Fマリノス戦。開始直後から前線の選手たちが、プレスを掛け続けました。結果的には、後半開始直後、リチェーリのアシストを落ち着いて決めた、ワンチョペのゴールが勝負を決めましたかね。
何と言っても、この日の殊勲はリチェーリ!正直に言うと私、試合前にリチェーリが出てくると聞いて「大丈夫?」と思ってしまいました。足もとの技術には、かなり不安がありましたから。
でも、この日は難しいことをやらず、スピードを生かしたチェイスとプレスを徹底。「今のリチェーリ」を使うなら、最善の方法といって良かったのでは?要するに戸田の代わり(笑) 一生、今のままじゃ困りますけどね。一応、結果を出したんで、次も使われるかもしれませんが、過信しないように(笑)
個人的にものすごく嬉しかったのは、ノリオのSBが板についてきたこと。まだまだ、対面に強力な相手が来た時に対応できるかと言えば、疑問ではありますけど、慣れてきたんじゃないでしょうか。守備も粘り強くできるようになってきましたし、オーバーラップに行くタイミングも掴めてきたのでは。チャンスも作りましたしねえ。後はゴール前からこぼれてきたボールを、ドカンとミドルでぶち込めるようになると最高なんですが。ロベカルみたいに。
どうやら日本は「左利きのサイドバック」が人材不足らしいので、思わぬチャンスが転がり込むことも…。多くのファンはノリオのSB起用に否定的ですが、前々監督、そして現監督の前政権時代も試されたわけです。2人のプロの指導者が同じ結論を出したのですから、きっと適性があるはず。今後も数少ない肯定派として見守っていきますよ、ノリオの左SB。
攻撃に関しては、相変わらずパスミスが多いし、ゴール前での厚みも足りない感じ。こぼれてきたボールをボランチなどが拾い、シュートで終わらせる形を増やしたいところ。それにセットプレーは、もっとチャンスに繋げてほしいですね。課題は山積み。今野が「浮かれ過ぎないように」という通り。いつでも、あれだけ走りきれるわけではないですしね。
ただ、チーム全体が、同じベクトルに守備の意識を向けられたことは、非常に良かったです。
原さんが頼んだら、ワンチョペも一生懸命に守備をやってくれたようですし。言ってみるものです。「コスタリカの英雄」だからといって特別扱いしているだけでは、ピッチ上の選手たちが一つになるのは難しいですからね。
とにかく久しぶりに幸せな時を味スタで過ごせました。次節はアウエーで横浜マリノス戦。いわゆる五輪組が香港で試合をしてくる後だけに、どのようなメンバーで戦いますか。守備ラインの入れ替えも、できれば早いうちにやってみてもらいたいのですが…。悩みどころです。