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FC東京などについての戯言。1974年生まれのパラサイトシングル(男)がお送りします。
by y.tokio
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成長の証と信じたいゴール
2008ナビスコ杯準々決勝 第1戦 対大分(ホーム)

成長の証と信じたいゴール_c0039323_228399.jpg 今更ながら、先週水曜日の試合。当日はバタバタと仕事場を飛び出し、満員すし詰め状態の京王線に乗って味スタへ。道すがら、携帯サイトでスタメンを確認。トーチュウで伝えられた通りでしたから、驚きはありませんでした。不安と期待が入り混じった感情は、次第に「楽しみ」へと変化。
 千葉戦から中2日で迎えたナビスコ杯準々決勝。東京はスタメンを大幅に入れ替え。2トップに平山と赤嶺。MFは右にナオ、左に栗澤。ボランチは浅利と梶山。右SBに椋原、左SBは徳永。CBは茂庭と吉本。GKは塩田。控えには先発を外れたカボレ、エメルソン、羽生、藤山、金沢の姿も。さらに信男が久しぶりのベンチ入り。
 前半終了間際の得点で同点に追いついた東京ですが、終盤に足が止まり始めたところで失点し、1対2と痛恨の敗戦。準決勝進出に向け、厳しい状況に追い込まれてしまいました。せめて、ドローに持ち込んでほしかったところですが…。アウエーゴールを与えないことを掲げて臨んで2失点負け。最悪に近い結果かもしれません。
 ただ実のところ、私の中では、これまでの試合の中でチームの成長を最も感じた試合でした。今季は少なくとも、中断前までは悪くない流れできている東京。どこかの雑誌に書いてありましたが、新しいことに挑戦する前向きな意欲が上手く結果に繋がっている、というのが個人的な印象。もちろん、それらを引き出しているのが城福さんの手腕なんでしょう。ただ、素人目には「Moving Football」がチームに根付いてきているのか、という点については、ちょっとばかり疑問もありました。むしろ、新戦力の「個」の力が勢いをもたらしてくれたように感じてます。
 今ではカボレもエメルソンも羽生も佐原もブルーノも、東京にって大切な愛すべき選手たち。でも、一つ間違えば今季、東京にいなかったかもしれない選手たちでもあります。この日の先発は、ユースから昇格の椋原を除けば、昨年から東京にいたメンバー。その多くが、ここまでは「控え」と呼ばれる選手たち。しかも外国人助っ人なし。めぐり合わせ次第では否応なく、彼らがレギュラーとして起用されていた可能性もあったはず。だからこそ、彼らが公式戦の真剣勝負の場で見せるサッカーこそ、東京が本当に「変わった」ことの証になる、と試合前に携帯サイトでスタメンを確認した時に思いました。
 上手くいかない時間帯もありましたが、そんな中で飛び出した、前半のロスタイムのナオのゴール。少ないタッチ数でボールが動く中、素晴らしいタイミングで抜け出して決めました。今年のチームが目指す形でもあり、何よりもナオ自身が、昨年から悩みの中で求め続けていたプレーだったはず。
 このゴールで勢いづいた東京は、後半早々から攻勢。ただ、頭から茂庭を藤山を代えるなど、この日の城福さんは仕掛けが早め。矢継ぎ早にエメルソンとカボレを投入。時間を27分も残して、交代枠を使いきってしまいました。結果的には選手の動きが止まった苦しい時間帯を迎えた時、流れを変えるカードを切ることができなくなり、決勝点を献上してしまった遠因になったように感じます。
 怪我などの不測の事態があったのでしょうけど、あの素晴らしいゴールを生み出したメンバーを、後半開始早々に代えることになってしまったのは非常に残念。もう少し、東京の「成長」を体感したかった…というのは、どうやら少数派だったようですが…。
 8月にアウエーの大分で行われる第2戦は、平日に九州のナイトゲームという条件に私的な問題も絡み、生観戦できるか微妙な情勢。今のところ中継の予定もなさそうですし、是非とも現地に駆けつけたいのですが…。準決勝へ進むには、2点以上を取っての勝利が最低条件。だからといって前のめりで勝負するのは危険。
 五輪との絡みで梶山と長友を欠くことになる可能性が高い東京ですが、大分もGKの西川が確定的、さらに森重が有力な代表候補。守備陣の主力がいない状況ならば、東京にもチャンスはあるかと。しっかりと攻守のバランスを保ちながら1点を取ることができれば、おのずと相手にも焦りが出てくるはず。夏場の厳しい時期に連戦となりますが、良いコンディションで試合に臨んでほしいところです。
by y.tokio | 2008-07-07 02:29 | FC東京
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