2006Jリーグ第21節 対セレッソ大阪(ホーム)
個人的には、絶対に勝ってほしかった試合。負けて非常に落ち込んでます…。なんだか試合前からフワフワしていたスタジアムの空気が、最後まで漂い続けてしまった感じ。
これで東京は勝ち点27の11位。1位のガンバが勝ち点46で、その差は19。で、下を見ると入替戦出場圏内の16位京都が勝ち点15で、その差は12。上を追いかけるには、ちょいとばかり離れすぎているし、下を気にするほど、切羽詰まってもいない。何とも中途半端。
明確な目標が見えにくい中、チームは緊張感の維持が非常に難しくなる気がします。気を抜くと連敗が止まらず、下位のチームに飲みこまれてしまいそうで、非常に怖い位置です。だからこそ、この試合に勝って、残りの試合につなげたかったのですが…。勝ち点30の8位までいけば、少しは上を目指す気分にチーム全体がなってくれたと思うのですがね。
今後は一つ一つの試合を大切に戦わないと、後で後悔することになるかも。
東京は茂庭が怪我、徳永が出場停止。問題のディフェンスラインは右SBに伊野波、左SBに藤山。CBはジャーンと増嶋。GKは土肥。一方の前線は左のMFが川口に代わって阿部。右は石川。ツートップはルーカスと赤嶺。ボランチは浅利と梶山。控えには文丈と中澤の姿が。
2対3と敗れたわけですが、東京にも決定機が何度もあり、どれかを決めとけば…と思う反面、入らない理由もあったかな、とも感じました。いつか元監督の原さんが言ってたことを思い出します。相手がシュートを撃つ時、ほんの少し足を伸ばし、体を寄せることで、意外にボールはゴールに入らないものだと。その辺は、セレッソが優っていたと認めざるを得ません。
ただ、この試合に関しては、勝ってくれれば良いと思っていたので、その点でいえば後半の2失点目が痛かったです。憂太を投入した甲斐があり、あの時間帯は完全に東京がペースを握っていた中、1本のコーナーキックで勝ち越されてしまいました。あれだけ攻めこんで点が獲れないうちに、相手のセットプレーで簡単に失点。そりゃあ人間、苦労が報われないとねえ…。
後半から登場した憂太が、それなりに輝きを放ったことは嬉しかったです。やっぱり最初から見たいところ。石川も相変わらず切れがありましたが、もう少しパスとシュートの選び方に工夫がほしいところですかね。シュートやセンタリングが相手の守備陣に当たってしまうのは、次に自分がやるプレーを読まれちゃっているからだと思いますし。そして増嶋の怪我は、どんな感じなんでしょうか。
3失点目の原因となった梶山のプレーは、あまりに軽率。多分、本人には、あのパスが通るイメージがあったのかもしれないけど。あんなことばかりやっていると、いつまでたっても信用を得ることはできません。自分のことだけではなく、常に敵と味方がいることを意識してくれないと。
9月の対戦相手は甲府と京都、鹿島、新潟。倉又さんにとっては、本当の意味で真価が問われる月になります。なんといっても、プロとしての監督経験がないわけですから、果たしてどうなりますか。ここを上手く乗り越えられるようなら、かなり評価が高いんですけどね。
まあ考えてみればセレッソに東京は、随分と酷い事もしてきた過去があるし、残留の手助けをしてあげるのも一興。甲府と京都を叩いてあげましょうか(笑) いやー、一晩寝ると気分も変わるもんです。とにかくまず選手たちには、しっかりと体を休めてほしいものです。